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これからの時代⑀「新しい生掻」

曎新日2023幎4月16日


 第四次産業革呜ず蚀われるAIを駆䜿したIoT瀟䌚は、私たちの生掻を倧きく倉化させるのは間違いありたせん。その䞊で、2020幎月以降、新型コロナりむルス感染拡倧防止の芳点からオンラむン授業やテレワヌクに始たる新しい生掻様匏が急速に掚進されおいたす。人ず人ずが寄り添っお仕事や孊習が行えない珟状で、どのようにしお生掻しおいけばいいのでしょうか。

 新型コロナりむルスによるパンデミックは私たち人類に、次のような難問を突き付けおきたように思いたす。それは「呜ず経枈掻動どっちを取るか」です。この呜題は究極の遞択ですが、経枈掻動をないがしろにするず、いずれサヌビスが衰退し、囜民生掻が貧困になり、経枈衰退による倚くの犠牲が出るこずを考えるず、「生きるか、死ぬか」の遞択ではなく、「すぐにか、埐々にか」の遞択にほかなりたせん。どちらにせよ結末が同じだずいう2択を、あたかも正答が存圚するかのような感芚で考えおいるわけです。コロナ犍の難しい局面を第䞉の遞択肢を考えるこずで、解決をしおいかねばなりたせん。そうでないず、倚くの悲しみを背負っお生きおいくこずになるからです。悲しみは最小限に、いや誰䞀人悲したせない気抂で、「新しい生掻」に぀いお考察しおたいりたしょう。

 コロナ犍を機に䞖界はオンラむン䞊で密な぀ながりを持ずうず、急速に動き出しおいたす。既存の仕事や孊習、家庭生掻を様々にオンラむン化できないかず暡玢し、詊行錯誀しおいたす。こういったオンラむン䞊での成功や倱敗を経お、私なりに芋えおきたこずを数点あげおみたいず思いたす。










 䞀぀目は、孊校偏差倀に珟れるような知識技胜の習熟床だけが「教育の質」ではなかったずいうこずです。授業の双方向オンラむン化やムヌビヌ配信化に䌎い、同じ空間に人が集たっお行う授業の䟡倀が浮き圫りになりたした。䟋えば、ある知識技胜に習熟するこずを目暙にしたずしたす。教垫ず生埒、コヌチずプレヌダヌのような信頌関係が基盀にあり、いたここでしか感じ埗ない授業自䜓のラむブ感芚が生埒の向䞊心を維持させおきたした。たた、共に孊ぶ者同士の觊発し合う関係が発想の豊かさを培っおいたした。非垞に有機的で、そしお孊ぶこず自䜓が楜しいず思えるような感動を䜜り出すこずが、物理的なクラス集団を圢成する「教育」にはあったのです。したがっお、孊校偏差倀ずいうような䞀元的数倀基準では芋えおこない、孊校などの人ず人ずが集たる物理的空間での総合的な教育の質に目を向けるべきであったずいうこずが、今、切実にわかっおきたした。

 二぀目は、双方向オンラむンコミュニケヌション時には、話す力ず聞く力(語圙力・䜜文胜力ず読解胜力)が䞀定レベル必芁だったずいうこずです。電話の音声だけのやり取りに远加しお、衚情を亀換し合える双方向オンラむンコミュニケヌションですが、わかっおきたのは面ず向かっおか語り合うこずに比べるず、はるかに情報量は少ないずいうこずでした。物理的に近い距離で語り合うず、顔の埮劙な動きや、埮现な䜓の動き、息遣い、呚囲に配慮する様子など、タブレット・パ゜コンなどの電子媒䜓を介しおでは䌝わりにくい埮现な盞手の動きを総合的に刀断するこずができたす。しかし、電子媒䜓を介しおしたうず、「今日はこの知識を教えおもらうために」「今回はこの連絡をするために」ずいった目的のはっきりした利甚ずなり、たるで珟実䞖界で䌚っおいるかのような人間党䜓を総合的に䌝え合うレベルの情報䌝達は、珟代のテクノロゞヌのレベルではできないずいうこずです。そういった珟状で、コミュニケヌションをずり合う双方に必芁なこずは、蚀語情報をメむンに考えお、蚀語情報から盞手のこずを察する力です。「盞手はなぜ今この衚珟をしたのか」「ずらえようによっおは蚀い方が批刀的に聞こえるが、今回はそれほど匷い批刀的な思いはないだろう」など、リズミカルに䌚話をしながらも盞手が遞択した蚀葉を吟味し、察する胜力が必芁になりたす。双方向オンラむン䞊の電子媒䜓に映ったむメヌゞだけでは、郚屋の様子が加工されおいたり、顔の目や錻や口が矎しく感じる比率に加工されおいたりしお、実際に元気なのか、郚屋はきちんず敎理されおいるのかなどの総合的な情報は獲埗しにくいのです。そう考えるず、倚くの情報を提䟛しおくれるは、やはり蚀語情報ずいうこずになりたす。脳裏に䜿甚蚀語の遞択に぀いお深く掞察する意識が働いおいれば、衚面䞊の意味だけでなく、䟋えば小説の登堎人物の心理をくみ取るようにコミュニケヌションができ、お互いに盞性が合えば自然ずたくさんの心理的情報を亀換するコミュニケヌションがオンラむン䞊でも可胜ずなるこずが分かっおきたした。このように、ネット瀟䌚では語圙力・読解力・䜜文胜力が必芁䞍可欠ずなりたす。

 䞉぀目は、物理的に密集しなくおもできる仕事がたくさんあったずいうこずです。テレワヌクずいう蚀葉が普及し、電話でのやり取りはもちろんのこず、ビデオ通話を䜿甚した遠隔䌚議や、曞類・デヌタ・画像・映像の送受信、自宅での組み立お䜜業や芞術的創䜜䜜業など、倚くの可胜性を秘めた自宅での劎働が泚目を济びおいたす。さらにテレワヌク化に䌎い、スマホ・タブレットやパ゜コンを介しお䌚議を行う際は、目の疲れを䌎うので端的に䌚議を進めおいく方向性が日本瀟䌚に生たれ始めおいたす。長々ず時間だけがかかり、その䞊で答えの出ない䌚議に参加するこずは、今埌少なくなりそうです。芁件をたずめ、短時間で生産的に行う䌚議方法が日本瀟䌚に定着する序章だずいえたす。しかし、孊校行事や䞀斉詊隓、飲食店、居酒屋、冠婚葬祭の匏兞やパヌティヌむベントなど、物理的に密集しないず成立しない仕事もあるわけで、今埌はテレワヌクで行うか、物理的に集たっお行うか、このような仕事の仕分けが日垞化しおいくず考えられたす。コロナ犍を機に、この倧きな倉化に察しお期埅を膚らたせお働いおたいりたしょう。

 四぀目は、オンラむンコミュニケヌションず物理的な぀ながりの䜵甚に未来があるずいうこずです。生掻や仕事の「䞉密(密接・密集・密閉)」を避ける習慣が日垞化しおいる昚今ですが、䟋えば、孊校や孊習塟・家庭教垫ずいう教育を受けるずいう取り組み考えた堎合、すべおをオンラむンだけで授業を受けるのではなく、自然灜害やコロナ犍による䌑校措眮時にオンラむンで孊習し、収束埌に顔を合わせお孊ぶ取り組みを行うず、新しい「孊ぶ共同䜓」ずしおの意識が芜生え、校舎内や制服を着おいるずきだけにこだわらない、共同䜓関係者同士の新しい気遣いや新しい励たしの声掛けが生たれおくるように思いたす。䜕をもっお共同䜓ずしおの意識を維持するかは、面ず向かっお䌚った時のなるべく䞉密を避けた思い出深い掻動がキヌになるでしょう。短時間の間、密集を䌎ったずしおも、心の亀感を倧切にし、そしお離れる時期を過ごす。そのような「密」ず「離」を繰り返す䞭に新しい人間関係が圢成されおいくず考えられたす。離れおいる時こそ、今たでの生掻スタむルを芋盎し、䞀人の時間を有意矩に䜿い、向䞊しおいく機䌚にできるはずです。そしお向䞊した姿で物理的に顔を合わせお、近況報告をし合い「密」の時期を楜しむのです。このようなオンラむンコミュニケヌションず物理的な぀ながりの䜵甚に未開発の䟡倀がありたす。

 新型コロナりむルス感染拡倧によっお、今たでの生掻を改めお振り返る機䌚ずなりたした。密になっお過ごすこずにメリットだけでなくデメリットもあり、離れお遠隔で過ごすこずにもメリットずデメリットがある。そういったこずが自粛期間を過ごすうちに芋えおきたように思いたす。したがっお「密」ず「離」の䞡方のいいずこ取りをしお「新しい生掻」をするこずが倧切です。りむルスず共存し、私たちの䜓内に新型コロナりむルス抗䜓が確立される日たで「りィズコロナ」の生掻をしおいかねばなりたせん。密を避け぀぀仕事をするこずも楜しい。遠隔で離れおコミュニケヌションするこずも楜しい。マスクのデザむンや機胜性に改良を加えお販売するような「りィズコロナ」時代にしかできないビゞネスにチャレンゞするこずも倧切です。新しい生掻は、ゆったりず、じっくりず、自分ず向き合う時間が増えるなかで、少しず぀豊かになっおいくず考えたす。人のためにできるこず、自分が気持ちよく過ごせるこずをこの時代に発想し、詊しおみおうたくいったら倚くの人に拡散し䌝達しおいきくべきです。コロナ時代は、そういった新しい䟡倀を䜜り出す時代ずなりそうです。




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